
昨夜が「中秋の名月」(※月齢13.93)で、
今夜がほんとうの満月です。
……昨日の写真と比べて、間違い探しゲームかっちゅー程に、その差がわかりづらいですが。
ところで、今日はまんまるお月さまにちなんだ雑学を。
「月輪観」という言葉をご存知ですか?
月輪観(がちりんかん)とは、
「密教で行う観法で、心を月輪のごとく清浄・完全であると観ずるもの。」(大辞泉)
真言密教の瞑想法「阿字観」のひとつで、初歩の修業だそうです。
平安時代に弘法大師によって伝えられたと言われています。
私は密教信仰でも熱心な仏教徒でもない無宗教な凡人なので、
ググった内容を、正式なお作法を端折ってざっと浅~く説明しますと、
目前の壁に満月の絵を掛け(あるいは夜空の満月を眺め)、
目を閉じて意識を集中し、月の残像を思い浮かべて、
その月を胸の中に入れる、とイメージする。
それから、心の月(立体の白い光を放つ球体)を少しずつ大きくしていく。
部屋の大きさから、家、町、国、地球……とだんだん大きくしていって、
最後は宇宙全体の大きさまで広げ(広観)、そのまましばしキープ。
そして今度は、徐々に小さくしていって、最初の大きさまで戻す(斂観)。
「宇宙即ちわが心」=宇宙と自分は一体である、と感じるための瞑想法で、
集中力、創造力、鋭敏な感覚が養われるとか。
日頃、雑多で余剰な思考や煩悩に煩わされている精神的余裕のない身としては、
たまには、心の中に満月を浮かべて、ただひたすら大きくしたり小さくしたり、
自分と向き合ってぽっかり無になって、集中してみるのもいいかもしれないですねぇ。
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