リアルで個別の11人ウイルスktkr!?
「攻殻機動隊」の作中における2030年日本では、多くの人間が脳を電脳化しています。
電脳化とは、脳に大量のマイクロマシンを注入し、外部世界(ネット)と直接接続可能になること。
なので、他者の電脳をハッキング(ゴースト・ハック)して、
・電脳にウィルスを注入する
・記憶を改竄する
・行動を操作する
・人格そのものを乗っ取る
などなどの犯罪もできちゃう、そんなハラハラドキドキな近未来日本になっております。
冒頭のニュース記事は(6月の記事で少々古いですが;)、
イギリスの博士が、コンピューターウイルスに感染してしまった体験をもとに研究発表を行なった、というものです。
その某博士、自分の右手にICチップ(RFID)を埋め込んで、
最新技術のフィールドテストをしているそうな。
自分の身体(右手)そのものでキーロック解除の入館IDや、
携帯電話のパスコード入力ができるように設定されているらしいw
ある時、故意に右手のチップをコンピューターウイルスに感染させる実証実験を敢行したところ、
ネットワーク上の他のシステムを麻痺させてしまう破壊的な身体になってしまったそうです。
博士曰く、「体内に埋め込まれたチップもいつの間にか自分の身体の一部と感じられるようになり、
それがウイルス感染していると分かった途端、かなりの違和感を覚えた」。
おお~! ごくごく小さな体内の機械とはいえ、
それすらも「自分の体の一部」と脳が認識するようになるんですねぇ。
「ウイルス感染でかなりの違和感を覚える」ってどんな感覚なんだろう?
攻殻の世界にリアルが近づきつつあるっつーことでしょうか?
実際、電脳化とか光学迷彩とかは、リアルで研究が進んでいるんですよねー。
●電脳化
ブレイン・マシン・インタフェースの研究。
ニューヨーク州立大学の教授により、
マウスの脳に電気刺激を送って物理的に手なずけることで、自在に進行方向を命令する
などの研究が行われている。
●光学迷彩
完全には透明にはならないものの一定の迷彩が実現されており、
日米英露etc.と様々な研究機関で研究されている。
◆「光学迷彩」で透明人間を工学的に実現した稲見昌彦/Tech総研(リクナビNEXT2006年8月9日付)
◆ついに「光学迷彩」に使える不可視の新素材が登場へ(GIGAZINE2008年8月11日付)
光学迷彩は10年ぐらい研究が進んでいるようで、
近い将来、攻殻機動隊に登場する
「京レ製全天候型2902 熱光学迷彩」とか「東セラ製3302 熱光学迷彩」みたいな
カンペキな光学迷彩ができあがる日が、もしかしたら来るかもしれませんね。
荒唐無稽なSF漫画の設定、で終わらずに、科学者が研究を重ねて
リアルが漫画に近づきつつあるってスゴイですねぇ!
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