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「こころの遺伝子」野村克也
NHK「こころの遺伝子」という番組に、野村克也氏がゲスト出演していました。
第13回 技術の前に人間を磨け 野村克也(2010年7月5日放送)

日曜夜に偶然、ノムさんがこの番組に出ていたことを知って、
見逃した……orz
とガッカリしていたら、7月11日(月)にBSで再放送!
こちらを無事に録画して見ることができました♪

ノムさんの人生を変えた”運命の人”について語られていて、興味深い番組でしたよ。


「こころの遺伝子」という番組のコンセプトは?
誰にでもひとりは存在する、人生を決定づけてくれた“運命の人”。
悩みを解きほぐしてくれた先生、一緒に目標を目指してくれたコーチ、技の全てを伝えてくれた師匠、
あるいは全身全霊をかけて競い合ったライバルや共に励まし合った親友・・・。
人は別の誰かの生き方や信念を、いわば“遺伝子”として受け継ぎながら、自分の人生を歩んでいます。
「こころの遺伝子」は、様々な分野で活躍する人々の“運命の人”を探り出し、
影響を与えた言葉や生き方を解き明かすことで、
視聴者にも前向きに生きるヒントを受け取ってもらう新番組。
現在の活躍の影にあった苦悩の日々と、そこに光を与えてくれた人物との出会いの物語を
VTRとスタジオトークでドラマチックにあぶり出します。


ノムさんの”運命の人”は、清水義一さん。
峰山高校の生徒指導の先生でした。

ノムさんが入学当時、野球部は弱小チームで不良の溜まり場。
「野球部を廃部に!」と積極的に唱えていたのが清水先生だったそうです。
なんとか野球部を存続させたいノムさんは、
清水先生の子どもが野球好きと知って練習試合の観戦に招待し、
野球の面白さ、野球に打ち込む生徒達の姿を清水先生に見せました。
さらに清水先生に野球部顧問を依頼して、野球部は晴れて存続することに。

清水先生は生徒指導教師であると同時に、お寺の住職さん。
野球の知識は皆無で、試合ではいつも「打てー! ホームラン打てー!」と声をかけていたそうです。
そんな清水先生が野球部員達に常々仰っていたことは「技術の前に人間を磨け」
野球が上手い、ということ以前に、人間としてちゃんとしていなければならない。
野球で食べていけるのは40歳頃まで。その後の人生は長い。
人間性を磨くことが、それ以降も生きていく礎になる。
そう繰り返し教わってきたそうです。

清水先生はプロになりたいノムさんのために、プロ野球各球団の監督に手紙を書きました。
無名の高校の無名の選手を「一度球場に見に来てください」と。
球界の常識では考えられないような大胆な行動ですが、
そのお蔭で、名将と名高い南海ホークス・鶴岡一人監督が球場に訪れ、
「野村君をぜひプロテストに」と声をかけてくれました。
実際には、カベ(ブルペン専用のキャッチャー)が足りないから、という目的での採用だったそうですが、
それでも清水先生の熱心な手紙があったからこそ、入団の道筋ができたのは間違いありません。

清水先生は入団を反対するノムさんの母に対しても、わざわざ自宅まで訪れ、
「3年間だけ挑戦させてやってほしい。
ダメだったら帰郷後、私が責任をもって職を世話するから」
と親身になって説得してくれたとか。

それから、評論家・草柳大蔵氏からもらった言葉も番組に登場しました。
ノムさんは現役引退後、「勝ったか負けたか、良かったのか悪かったのか」手応えのない評論の仕事に悩み、
草柳さんにアドバイスを仰いだところ、
「見てくれている人は必ずいるから、本を読んで勉強を続けなさい」
と言われたそうです。


「人間を磨く」「本を読んで勉強を続ける」
言うは易し、ですが、
日々の生活の中で、目の前のノルマや仕事に忙殺されて生きていると、
自己研鑽のために勉強を継続するのは意外に難しく、だからこそ大切なんですよね……。
師の言葉を素直に聞き入れて、たくさん読書し、勉強を続けてきたからこそ、
今の野村克也氏があるんだろうな、と思います。
「人間を磨く」ための勉強を怠けている私としては、耳が痛いお言葉です。

野村克也という人の、日本野球に対する貢献は枚挙に暇がないほどありますが、
最大の功績は「自身の考えを野球理論としてまとめ、他者に広く伝えている」ことだと私は思います。

球史に残る素晴らしい野球選手は過去に何人もいらっしゃいますし、
ノムさんより優れた成績を収めた「天才」プレーヤーもいらっしゃいます。
しかし、「名選手必ずしも名監督にあらず」の言葉が示す通り、
不世出の天才は一代限りで、その優れた理念や技術はなかなか引き継がれないように思います。
つまり、「あの人はスゴイ! 天才だ」という選手に憧れて、
私達凡人が見よう見真似で同じようにやってみても、すぐには上達しないように。
そもそも野球で活躍する子というのは生来体格や運動能力に恵まれている場合が多く、
その中でもさらに飛び抜けた一握りだけの上位者がプロに進むのですから、
「センス」「コツ」「感覚」「経験」など個人に起因する成功要素を他者に説明しづらいのは当然かも。

ノムさんは、その天才と凡人の間の橋渡しのような役割を果たしている気がします。
ノムさんご自身が天賦の才だけでスイスイと活躍してきた天才肌ではなく、
どん底から這い上がって努力して工夫して実績を残してきた人だからこそ、
凡人の視点で、分かりやすく教えることができるのでしょう。
(もちろん本塁打数歴代2位などの輝かしい実績は、天賦の才があればこその偉業ですが)

他者には説明しにくい個人の感覚的な部分(暗黙知)を、
言語化・汎用化・体系化して、他者にも適用・応用できるものに変えること。
さらに、その体系化した理論をデータの裏付けで説得力あるものにすること。
そして、他者に理解しやすく、しかも興味が持てるように伝えること。
なんだか企業経営の「ナレッジマネジメント」にも通ずるものがあるなぁ、
と私はかねがね感じていたり。
ノムさんの言論がビジネスマンに傾聴されるのもむべなるかな。

そして、ノムさんがただの「優れた野球プレーヤー」ではなく、
自らの野球理論を”野村の考へ”として体系化し、多くの人から熱心に学ばれるようになったのは、
やはり「人間を磨く」「本を読んで勉強を続ける」努力をした結果だと思います。
自分の体で経験したこと、頭で考えたことを、
会話や著書で、説得力を伴って広く多くの人に伝える(アウトプット)には、
言葉にしづらいことを言語化する思考訓練や、
インパクトある的確な言葉で伝える表現力が必要です。
思考訓練や表現力を培う基となったのが「人間を磨く」ための勉強(インプット)なのでしょう。

結論。
清水先生、ノムさんに素晴らしい教えをありがとう!
お蔭様で日本野球の発展に大きく寄与しました。
「まず人間を磨け」ってホンットに重要な人生哲学だよ。
私も「毎日忙しい」だの言い訳していないで、
ちゃんとした人間になるために、自分の頭の中を磨く勉強や読書をしないとなぁ。
少年老いやすく学なりがたし。一寸の光陰軽んずべからず。
「滑稽詩文」のほうの意でも我がブログに相応しいかとw
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