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(Tue)23:59

雪道の歩き方

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22日、首都圏では4年ぶりにたくさん雪が降って、交通網は大混雑だったそうですね。
首都圏の雪ピーク越え 都心は4年ぶりの積雪20cm超(ウェザーニュース1月22日)

あちこちの道路で車が動けなくなって渋滞していたり、トンネルに10時間も閉じ込められたり。
駅ホーム大混雑の様子も各局ニュースで映っていましたが、
東京は人がいっっぱいいて大変だなぁ……と嘆息しました。
雪の教訓、東京の鉄道会社は学んでるの? 「混乱防止策」を各社に聞いた(J-CASTニュース1月23日)

首都圏に雪が降ると、テレビや新聞、ネットなどで盛んに取り上げられる話題が、
「雪道の歩き方」
雪に馴染みのない地域で生活されている方にとっては、
数日間とはいえ雪や氷の道を歩くのに悩まされますよね。
転んで怪我したりするのも怖いし避けたいですし。

たいした知恵もなく、人様のお役に立つこともないワタクシメですが、
憚りながらこの機会に、
生まれてから今日まで、年間降雪総量が3~8mの雪国にずーっと生きてきて、
苦節ン十年の経験で身につけた「雪道を歩くコツ」を、お伝えしてみようかと思います。


冬みちで滑らない歩き方のポイント(転ばないコツ 札幌発!冬みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト)
質問なるほドリ:雪道の歩き方は? 足裏全体で着地 転倒で脳挫傷の危険も=回答・永山悦子(毎日新聞1月23日)
東京都心で大雪、転ばないための歩き方(日本経済新聞1月22日)
「凍った道」ですべらないペンギン歩き、膝曲げて(NIKKEI STYLE 2016年2月6日)
上記のサイトの内容を要約すると、

【雪道の歩き方】
基本のイメージは「ペンギン歩き」
ペンギンは身体の重心を地面と垂直に保ちながら短い歩幅で歩くそうです。
つまり具体的には、
●歩幅は狭く。自分の足のサイズぐらい。
●地面から足を上げすぎず、軽く浮かせる程度で、上から地面を踏みしめる。
●着地は足の裏全体に体重をかけてベタ足で踏む。
●蹴り出しも弱めに。足を後ろに強く蹴らないようにする。
●膝を軽く曲げて、やや前傾姿勢で、重心は前に。
●一歩一歩慎重に踏み出す。
●ゆっくり歩く。

人間の普通の歩き方は、踵で着地して、爪先で路面を蹴って前に進みます。
凍った路面で、この普通の歩き方をすると滑りやすい。何故かというと、
着地した踵が体重を支えられず前へ滑ると、体は後ろ向きに倒れる。
逆に爪先が後ろへ滑ると、体は前のめりになる。
かといって、摺り足(わざと足を滑らせて地面を擦りながら)歩くのは、
かえって足をとられて滑るのでダメ。

なので、雪道や凍った路面では、
足を地面に対して垂直に上げ、空中で前に出して、また垂直に下ろす……
という動作を繰り返す
ような歩き方が滑りにくい、とのことです。

頭で解っていても、足裏全体で着地する歩き方が上手くできないときは、
「まず足踏みをして、それから心持ち前傾姿勢で歩き出すといい」
「男性ならコップいっぱいについだお酒をこぼさないように、
女性なら両手でおでん鍋を持って歩く。そんなイメージ」

だそうです。

あ、「ペンギン歩き」といっても、体を左右に揺らしながら歩くのではないですよ。
体の軸を意識して、あまり重心がブレないようにしましょう。
それと、とあるテレビニュースではアナウンサーさんが
「ペンギン歩き」と称して、かなり背中を丸めた前屈みで俯いて歩いていましたが、
あんなに真下ばっかり見ていたら、かえって危ない気も……^^;。
自分が次に踏み出す一歩先の足元、つまり1~2m前あたりを見ていればいいんじゃないかな?

【雪道を歩く時の服装】
●カバンはリュックがベスト:両手を開ける。人は倒れ込むときに防衛本能から地面に手をつく。
●手袋:手をついたときに衝撃を吸収するのでケガをしにくくなる。
     もちろん、ポケットに手を入れたままや、歩きスマホは命取り。
●帽子:転んだ時に頭を守るので、転ぶ危険性のある人は是非!
●靴:底に深い溝のあるタイプ。

靴は特に重要だと思います。
靴底に溝が無い平らな靴は論外。
スポーツシューズも、一見靴底に溝があるものの、雪で詰まりやすい傾向が。
雪が降らない地域であっても、数年に1度は雪が降って歩くのが困難になる時があるのならば、
冬用の底がついた長靴やブーツを一足用意しておくと良いのではと思います。
あるいは、バンド型のゴム製のスノースパイクを常備しておくと安心かもしれませんね。
例えばこんな感じのものです↓。

ほかにもイロイロ売り出されているようで。
「スノースパイク」の検索結果(楽天市場)
……私は生まれてこの方、こういった「靴用滑り止めバンド」の類を使用したことがないので、
使い勝手や役に立つのかどうかは正直まったく分かりません……あしからずm(_ _)m

これら滑り止め用品の準備もない、という場合は、
応急処置として太い輪ゴムを靴に巻くという方法もあるそうです……!
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突然の雪!! 靴の滑り止め対処法は?(ウェザーニュース1月22日)


さて、【雪道の歩き方】をご紹介したワタクシメですが、
そんな私が実際の雪道をどんなふうに歩いているかというと……

胸を張って、背筋を伸ばし、
最大限の大股で、膝を曲げずに脚を伸ばし、
およそ時速7キロの早歩きで、ガシガシ闊歩!
です。

だって~、そうやって歩かないとウォーキングにならないでしょ?
このウォーキングを、仕事帰りに駅4~5つ分、
1日60分前後、週に3日ほど、かれこれ1年4ヶ月間、続けています。
大病をしたので今後の再発予防と、健康維持と、なにより痩せるためw
夏の道も、冬の道も、基本的に同じ歩き方です。

「ペンギン歩き」と対極にある歩き方をして、雪道を速歩で1時間も歩き回っていますが、
この2度の冬期間で滑って尻もちをついたのは1度だけ。
滑らない・転ばないコツは、
●路面状況を瞬時に察知して、滑りにくい所を選んで歩く。
●重心移動に注意する。

だと思います。どちらもほぼ無意識にやっているけれど。

雪道、と一言でいっても、その雪の状態は刻一刻と変化しています。
朝歩いた道と、帰りに歩く道は、同じ道でも全然違う状態。
フワフワ、サラサラ、ミシミシ、ベチャベチャ、ザクザク、ガチガチ、ツルツル……千差万別。
次に足を運ぶべき一歩先を、瞬時に視認して、足の裏で感じて、路面の状態を見極める。
足を出した先が滑るかもしれないことを前提に、
踏み出した前の足にも、蹴る後ろ足にも、どちらか片足だけに全ての重心を乗せない。
もし滑りそうになったら、咄嗟に踏みとどまれるように心掛ける。
冬の道を歩くというのは、一歩ずつ、これの繰り返しです。

【滑りやすい場所】
大勢の人や車が行き交い雪を踏み固める場所は、凍って滑りやすくなるので要注意!
特に車の出入りがある出入口や横断歩道は、
走っている車や一時停止している車の熱が雪の表面を融かし、さらにタイヤの摩擦によって磨かれるので、
とっても滑りやすくなります。
●バスやタクシーの乗降場
●駅・店舗・駐車場などの出入り口付近
    出入口付近の段差もつまづきやすい。
●横断歩道
    特に白線の上は危険!
    水が路面に染み込まないので薄い氷の膜ができやすく、予想以上に滑る。
    信号待ちをする位置も滑りやすい。
●水たまり
    下に凍った雪が残っていることがある。
●コンビニやビルなど屋内のタイル張りの床
    靴底についた雪や水を玄関マットでしっかり落としてから屋内に入る。
●マンホールや点字ブロック
●橋の上や歩道橋
    地熱が伝わらず、下の空間を冷たい空気が通るので凍りやすい。

氷で滑るのではなく、水で滑ります!
氷の上はなぜ滑る?その原因はほんのわずかな水膜でした(ブリヂストン2016年12月26日)

そのからくりは、
人や車が踏み固めて氷になり、そのうえを通過する摩擦や熱で表面が融け、うっすら水が張る。
あるいは、雪や氷が昼間の日差しで融けて一度に水になり、それが日が暮れて再び凍る。
何度も融けたり凍ったりを繰り返し、通行で表面が磨かれて、薄く水が張り、
つるつる路面のでっきあっがり~♪

氷で滑るのではなく、水で滑ります!(大事なことなので2度言いました)

新雪(雪が降った直後)は、既に人が歩いている場所よりも、
人があまり踏んでいない場所のほうが滑りにくいこともあります。
但し、雪がふんわり積もっていて、実はその下が凍っている場合も……(ガクブル)。
また、雪が融けてなくなり、一見アスファルトがただ濡れているだけに見える場所も、
ブラックアイスバーンのことがあります。超滑ります。
それから、路面に僅かな傾斜がある場所は要注意。
前後方向の傾斜(坂道)だけでなく、
左右方向の傾斜……例えば、道路にもともとついている傾斜や、人が踏み固めてできた僅かなデコボコも、
一瞬足を取られて重心がブレただけで簡単に横方向に転びます。足も捻りやすい。

ということで、思いつくままに雪道を歩く際の注意点をご紹介しましたが
……果たしてこんな自己満足な駄文が、実際お役に立つのかしらん……?(汗)

他にも、雪道で車を運転するときの注意や、
雪かきの注意なども書こうかとも思いましたが。
雪かきで「お湯はダメ」助言が続々 本当?除雪の「プロ」の意外な見解(J-CASTニュース1月23日)
あまりにも冗長になったので、他サイト様やネットニュースさんをご参照いただいたほうが良いかと^^;。
最後までお読みくださった方、お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
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コメント

私は転ばなかったけど
通勤の影響がありました

当日夜は駅の入場制限で改札前に寒いなか並び
電車に乗ったらひとつの駅ごとに10分とまり
ひとつづつしかすすまないし
翌日は電車運休で
駅についてから知らされて
駅から離れたバス停まで歩くことに

翌日からも冷え込みで雪は融けずに残ってます

2018/01/26 (Fri) 18:37 | ひでじん | 編集 | 返信

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