2010_11
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(Thu)20:50

アフタヌーン11年1月号 おお振り感想(1)

昨日店頭に売り出されていた、月刊アフタヌーン2011年1月号掲載「おおきく振りかぶって」の感想です。
今回は、第83回「合同練習・5」。

ちなみに前回の感想はこちら→アフタヌーン10年12月号 おお振り感想
過去のおお振り感想はこちら→カテゴリー「おお振り感想」

あ、セリフなど一部わざと省略しているところもありますので、ご了承を。

※野球素人の腐女子によるネタバレ感想です。
原作を純粋にお好きな方はご不快になる恐れがありますので、ご覧にならないほうがよろしいです。
野球に関する知識に間違いがありましたら、ご指摘いただけると勉強になります。よろしくお願いします!







●ただ今、西浦野球部は兵庫県で桃李高校Bチームと練習試合の真っ只中。
スコアは西浦6-2桃李。
5回裏、桃李の攻撃、1死ランナー無しで、8番森。

森くんには、1打席目にボールカウント2-2まで球を見られた後、
ストライクのシュートを打たれて、レフト前ヒットで1点取られています。
田島(あんま積極性ないタイプじゃねーかな。1球目から入れてこう)
でも森くんは(ボール先行もストレート主体も頭から消そ)(向こうもイロイロ試してんのかもしれん)
追い込まれる前にと、初球、外ギリのシュートをライト前にツーベースヒット!
田島「2つ!」(とライトに指示)→それを受けて、花井「2つ!」ハーモニーに萌えww(単純)

田島くんは、バッターが積極的に打ったことに驚きつつ、
(このレベルのチーム相手にしてる時は、三橋の球は安易にストライク取りにいっちゃダメだ)
↑ええ~^^;? 今頃それを言いますか田島さん(苦笑)。
三橋くんの遅い球(まっすぐ以外の変化球)で、初球からストライクを要求するには、
予め打者データを持っていて、好きなコース・苦手なコースや打者タイプが判っている場合か、
前の打席で餌を撒いて(戦略的な配球で特定のコースや球種を印象づけて)ある場合か、
そういう周到な準備が必要でしょー?
安易にストライク取りにいったら、そら打たれますわ。

●1死二塁で9番ピッチャー田口。
初球、カーブを外へ外したけれど、食らいついてバント!
田島(送るんかよ!)
ファースト沖くんが反応良く飛び出したものの、一塁線を切れそうかも?
……と待ったけれど運悪くライン上で球が止まってしまい、オールセーフ。1死一・三塁。

●ここで田島捕手はマウンドへ。
このあとの打者には”まっすぐ”見せてるので、
三橋「もう”まっすぐ”あんまり投げちゃいけない、とか、変化球は打たれてたりとか、終盤みたい、と思う」
田島「……確かに。試合終盤、投げられる球だんだん少なくなるカンジと似てんな」
試合終盤のシュミレーションとしたらいいピンチ、とバッテリーは前向きに捉えます。
三橋「田島君、本気のリード」
田島「おう! 脳ミソ使うよ!」
三橋「おお!」
……これが試験勉強中の図書室だったら、
西浦ナイン皆で「今まで使ってなかったんかよ~^^;」と突っ込むところ(笑)。

これまで阿部くんが捕手だった時は「”まっすぐ”あんまり投げちゃいけない」「変化球は打たれる」
という状況になるのは、100球以上投げて球速が落ちてきたり、打席が3~4巡して球筋に慣れられてきた
試合終盤の8~9回辺りでした。
でもこの試合は、まだ5回途中なのに「試合終盤みたい」な状況に。
これは捕手の力量差によるもの、と言われても仕方がないかなー。

田島(捕手側でリード考えんのは、ぜってーバッティングにいかせる!)
おおお~! 私もそう思う!!
捕手としてリードを試行錯誤するのは、きっとバッター田島の糧になるよ、ゲンミツに!!
……正直申しますと、私は「捕手田島」にはあまり期待していないというか、
性格的な適性や、これまでのリードを見ていると、
田島くんには「捕手に目覚めそう」などと言わずに4番サードで活躍してほしい、と思ってます。
でも、捕手を経験して、捕手の打者観察や捕手心理を知ることは、
打席に立った時に田島くんの打撃にスッゲー財産となるはず!
秋大あたりでのますますの成長が楽しみだわ~♪

●打席には、1番藤丘。
1打席目は、ボール球3つ手を出して、ストライクのまっすぐを見逃し。
2打席目は、初球まっすぐで内野フライ。
「まっすぐは各打者3球まで」という阿部くんのお達しにより、使えるのはあと1球。
田島(5回4点差1死一・三塁。1点ずつ返そってスクイズは有りえる)
バントを打ち上げさせようと”まっすぐ”を要求。
但し、万が一打ってきた場合、外野フライになると1点取られるので、
内野フライになるように、速い球で。
三橋くんが(サードランナー)と一瞥してから、速いまっすぐを投げると、
案の定スクイズバント! 打ち上げてピッチャーフライ。2死一・三塁。

●これを見た桃李側は、
ネクストの成津(省吾があんな球上げるて。スクイズのプレッシャーあるにしてもや)
2番中村(ここまでストレートは全部打ち上げとんちゃうか。なんかわからんけどストレートは捨ててこ!)

中村くんは、1打席目は、初球シュートをショートゴロ。
2打席目は、初球まっすぐを内野フライ。
なので、1打席目と同じ球をボールから要求したところ、
変化球を待っていた中村くん、三遊間を破るタイムリーヒット!
桃李3点目! なおも2死一・二塁。

●田島捕手、再びマウンドへ。
田島「わり。ボール球もってかれるとは」
三橋「オ、オレも練習試合で、わかってよかった。ボール球も、安全じゃない」
田島「うん。わかってよかった。クリンナップあと3人だ! もっと学ぼーぜ!」
ホームベースへと戻りながら、キリリとした横顔で田島くんは考えます。
(打者のタイプ・調子・狙い読んで、その裏をかいた配球しないと、ボール球でも打たれる)

工エエェェ(´д`)ェェエエ工
今まで「ボール球なら打たれないだろう。打ってもゴロだろう」と思ってリードしてたってコト?
そして、打者のタイプ・調子・狙いを読まず、裏もかくことも考えずに配球してたのね……。
先月号の感想に私自身そう書いたので、案の定ではあるけど)
やっぱり、リードの根拠は”オレがバッターなら……”という考え方で、
感性のままに、行き当たりばったりに組み立ててたのねーorz

こうやってみると、やはり田島くんは”天才バッター”なんだなぁ、と思います。
田島くんが打席に立った場合、相手捕手が田島くんの「打者のタイプ・調子・狙い」とか探っても、
打てちゃうイメージがあるんですよね。
田島くんの「打者のタイプ」は、「どんな球でも打つよ!」で
特に苦手な球種・コースもない(手が届かない遠い外角以外)し。
「狙い」と違う球が来ても、咄嗟に合わせて打ってしまう打撃センスと反射神経があるうえ、
打つ気満々でも釣り球に騙されない冷静さと選球眼があるし。
「調子」はもしかしたら今後スランプもあるかもしれませんが。
”天才バッター”って理屈を超えた、本能や感性で打ってる感じですよね。
(私の贔屓プロ球団で”天才”と言われる打者のインタビューを見るとそう感じますw)
田島くんは、自分自身がバッターの時に「打者タイプ・調子・狙い」を気にしたことがないから、
逆に捕手になった時に、”オレがバッターなら……”と考えてリードしても上手くいかないのかも。

田島(もっと、もっと頭使わなきゃか。
  ”三橋の球がどれだけ通用するか試せ”ってのは、
  ”オレのリードがどんだけ甘いかわかれ”ってことなんじゃねーの?)

おおお~! モモカンの真の意図に気づきましたよ、田島様。えらい!
それにしても、田島くんの真剣な横顔はやっぱカッコイイなぁ~vvv ←

一方、三橋くんも「オレもわかってよかった」と言っているということは、
「ボール球が安全かどうか」を今までほとんど考えずに投げていた、ということ。
田島くんと組むことで、三橋くんも配球の重要性を学んで、着々と成長していますね! ワクワク♪

●3番石田(成津)。
1打席目は、カーブ・シュートの後、スライダーをレフトフライ。
2打席目は、”まっすぐ”1球目でレフトフライ。
田島くんは打席の成津くんを観察します。
田島(グリップはいっぱい。スタンスはスクエア。この場面なら打つしかない)
バットをグリップエンドぎりぎりいっぱいの位置で握っているってことは、
バットを長く持つことで、打った時のエネルギーが大きくなり、打球に伝わる力も大きくなる、
バットを振り抜きやすくなり、長打を狙ってる、ってことですね。
スクエアスタンスは、基本の構え方で、体が正面(ホームベース側)にまっすぐ向いていて、
どんな球にも対応しようとしている状態、ってことかな?
(内外どっちでも手ェ出す)(アッパースイングはしてなかったけど飛ばしたがりなのかも)
と田島くんは予想して、初球は高めにシュート。ボール。
これを見て、成津(また打ち上げさそういうことか?
  そんならまたストレート放ってくれんかな。もっかい打ってみたいんやけど)

2球目はカウント稼ぐために、ストライクからボールに逃げるスライダー。
ストレートだと思った成津くんは、フルスイングで空振り!
田島(ちゃんと考えれば、三橋の球は空振りも取れる!)

このモノローグに「ん!?」と気になり、コミックスとアフタをひっくり返して、
これまでのタジミハバッテリーの全投球を調べてみました。(←暇人めw)
田島くんが捕手の時に、三橋くんが空振りでストライクを取れたのは、
この成津くんの打席の直前まで、美丞戦と桃李戦の全打者のべ37人と対戦して
なんとたった1度のみだったのです……!!
打者一人につき最低3球は投げるんだから、相手打者数37人=少なくても150~200球ぐらいは投げているはず。
そのうちの、たった1球。
美丞戦の7回表(原作13巻P.148)で、4番の和田くんが、
まっすぐ全力投球→まっすぐ、で同じ球種の緩急差に釣られて思わず振っちゃった時。だけ。
ふぉおおお~! なんと、そうだったのか!
ちなみに、この相手打者数37人のうち、三振でアウトを取ったのは3度のみ。
全部見逃し三振です。(美丞戦9回表の岳史くん、桃李戦1回裏の藤丘くん、4回裏の会沢くん)

一方、阿部くんが捕手の場合は、三橋くんは空振りも含め、三振を結構取っています。
三星戦は11個、桐青戦は14個、崎玉戦は2個(7回コールド)、
美丞戦も、阿部くんがリードしていた7回1死までは6奪三振。
別に三振が多いほどいいとは言わない(その分球数が増えるから)けれど、
「打者に空振らせることができる」ということは、
「思わず振ってしまう配球」が出来ているってことですよね。
球威のない三橋くんの球で空振らせるのは、当たると危険なので、配球も念入りに考えないと。

田島くんは「三橋の球は空振りも取れる」と今気づいた(?)ということは、
今まで空振りをさせようと狙ってリードしたことがなかったんですねぇ。
アウトは基本的にすべてゴロかフライで取る、という考え方。
それだとピッチングの幅が狭まって、2~3巡したら打者も慣れて、試合終盤にピンチに陥るかも。
……こうなると、作中で描かれていない夏合宿中の2校との練習試合が気になるなぁ。
どういう配球をしてたのかな? 鴻巣中央にどうやって勝ったんだろう^^;?(弱かったのかな)
試合詳細(各打者成績)を知りたい気もしますww

それにしても、今まで感覚的にしか阿部捕手と田島捕手の違いを感じていなかったけれど、
ひぐち先生はちゃんと作中で明確な違いを出して描いていたんですねぇ……! 感嘆。

●成津くんのフルスイングを見て、タジミハバッテリーは”まっすぐ”狙いか? と気づくものの、
3球目は、念のため外ボール球のカーブで様子見。見送り。
これで、バッターはポーズじゃなくて”まっすぐ”待ち、
カウント1-2だからここで打ちたいはず、と読むバッテリー。
かたや成津くんは、ストレートは決め球だからまだ放ってこない、
次はシュートかスライダーに山はって、ストレートならカットで逃げる、と考えます。
田島(高めに”まっすぐ”の速い球くれ。多少はずれてても、スピードにつられて振ってくるぞ)
三橋(見送られてボールだったらどうする…んだ? ”まっすぐ”2球続けるのは、まずいよね?)
三橋くんは迷って、頷きも首振りもせず。
田島(考え方まちがってないよな。この状況で、このカウントで、速い球きたら振っちゃうって!)
田島くんはパンッと力強くミットを拳で鳴らして(来い!)と構えます!
それを見て、三橋(自信あるリード、なんだ。オレも、自信、持たなきゃ!
気持ちの入った、高めの速いまっすぐ!
カットしようと思っていた成津くんは、つい打ってしまいファーストファウルフライでアウト。チェンジ!
田島「ナイピー!」
三橋「ナ、ナイスリードー!!」
うっはあああああああvvv
この二人の満面の笑みがめっちゃカワエエ~~!!
それ以上に、しっかりリードを組み立てて「二人で力合わせて」もぎ取ったアウト!!
野球好きとしては、鳥肌立つほど燃えました~vvv
阿部くんが怪我して以降、こういう「打者との駆け引き」が見れなかったものなぁ。
やっぱりこれがおお振りの醍醐味です、うん!
それにそれだけでなく、捕手が考えた組み立てを、投手の側も熟考して決断を下す。
これは今までのアベミハバッテリーでもまだ見られていなかったやりとりですよ~vv
阿部くんが復帰したら、こういうバッテリーらしいバッテリーが見られるのか! うおぉ~萌えて燃えるvv
……そういえばこれまで、阿部くんと三橋くんが満面の笑みで「ナイピー!」「ナイスリードー!」と言い合うなんて、
いっぺんも見たことなかったような。
今試しにその表情を妄想してみたけれど……の、脳が画像再生に苦しんでいる><!(笑)
てゆーか阿部さん。
美丞に負けた夜、「力合わせて強くなろう!」って宣言したのは、こーゆーのやりたかったんだよね?
……また田島くんに、三橋くんの「初めて」を奪われてしまったねwww

●ベンチで見守っていたモモカンは(バッテリーは良しと!)と満足し、「三橋君、交代ね!」
主軸打者3巡したら交代、の予定でしたが、4番・5番は3巡目を対戦せずに降板です。
リリーフは沖君! きゃあああvv おっきゅんのピッチングがいっぱい見れるのねぇえ♪
そして、三橋くんはファーストに入るそうです!
わvv 三橋くんが野手やってるところ初めて見るvv 楽しみ楽しみ~♪
6回から沖くん登板ならば、さすがに4イニングを投げるのは大変だから、
8~9回はいよいよ念願の花井投手が登板か……!?
……タジミハバッテリーの成長を描くのが目的だったとしたら、
ひょっとしたら来月号で6回以降1コマで終わりの可能性もあるけれど^^;。
いや、でも水谷の成長(あるいは…。)花井の活躍田島の欲求不満を描くのがまだ残っているから、
6回以降もちゃんと詳しく描写されるかな?

三橋くんは、肩肘を冷やすため、グラ整の間に「お弁当食べた建物の1階」にある冷蔵庫へ行くことに。
そこには、先月号で左肩痛のため降板して、ボロボロ泣きながら肩をアイシングしていた祥馬くんが……。


今月号は42ページだったんですが、こんだけ長く感想書いても、
まだあと13ページ分残ってる……(苦笑)。
ということで、この続きの、萌えに萌えまくった感想は明日!
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コメント

11/25に拍手からコメントを下さったK様

ようこそいらっしゃいませ~! お久しぶりですvv
一瞬、「フミキからコメントキタ――!!i-176」と喜んでしまいました(苦笑)。
お名前が漢字だったのでw

気になっていらっしゃった続きですが、
本日、感想をアップしてみました^^。
……私の腐女子フィルターで「おおきく歪みきって」いるので、
正確な本編を把握しづらいのが難点ですが(苦笑)。
お楽しみいただければ嬉しいですvv

コメントをどうもありがとうございました!
また遊びにおいでくださいませvv

2010/11/26 (Fri) 23:21 | 杏月 | 編集 | 返信

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